**札幌開智通信ブログ**
注目集まる英語 「5ラウンド」反復授業
1年間で英語の教科書を5回繰り返す横浜市立南高校付属中学校(同市港南区)の授業が注目を集めている。切り口を変えて何度も学習することで、話す・聞く・読む・書くといった総合力が向上し、実用英語技能検定(英検)でも一定の効果が出ている。従来と一線を画す授業は、市内にとどまらず県外の自治体も導入し、広まりを見せる。
「5ラウンド制」は、1巡目に絵を見ながら全文リスニングだけを実施。2巡目は音を聞いて単語や短文を正しく並べ替える作業を繰り返す。3巡目は教科書を使って音読。4巡目で一部穴開きの本文を音読し、5巡目で内容を友達に話す。授業は全て英語。50分間の授業の冒頭15分ほどは教科書を使わず生徒間でスピーチやディスカッションを行う。
その結果、国の目標で「英検3級程度」とされる中学3年生は、導入後に87%が準2級、20%が2級を取得した。
カナロコ神奈川新聞(2017.5.5)より要約
開智学院では全教科2周学習を進めて(勧めて)いますが、神奈川の中高一貫校では英語で5周学習を行っています。
確かに中学の英語は教科書が薄く、全部の英文を足しても他の教科書の10ページ分にしかならないため、それを一度読むだけでは英語力がつかないのは当然かもしれません。
また、英語の最も有効的な勉強法は音読であり(有名予備校の英語講師の多くも音読を勧めている)、この中学校でも音読2回、スピーキング1回を導入しています。
「文字からよりも、音からのほうが頭にすんなり入る。同じ内容を年間約100回繰り返すことで、文法や単語も自然と身に付く」
とこの中学校の先生が語っていますが、
中国三国志時代の「魏略」にある「読書百遍意自ずから通ず」という古語にも通ずるところがあります。
英語力を上げるには、反復と音読が効果的。
勉強時間が短くても、何回も反復することで英語力が身に付きます。
ぜひみんなに実践してほしい。