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女の子は「失敗は悪いことではない」と理解できると学力が伸びる

**札幌開智通信ブログ**

昨日の続きです。

失敗を極端に恐れる子がいるので、それは個人の性格によるものかと思っていたのですが、女の子に共通する性質だったようです。
強弱は個人差があるのかもしれませんが。

塾では失敗を恐れずに上を目指していけと指導していましたが、気持ちの問題ではなく、これは女の子には適切ではないアドバイスだったようです。

失敗がとにかく嫌い
 女の子は、しっかりした「良い子」でありたいという願望が強いため、それに反する要素が自分に起こることを極端に嫌います。 その典型が苦手教科。男の子は自分が得意な教科ばかりやりたがり、そのせいで苦手な教科の点数が低くなっても気にしません。一方で、女の子は「点数の低い教科がある」ことが気になって仕方ないのです。 もっとも、それが「すべての教科を頑張ろう」というプラスの方向に働けば悪いことではありません。しかし、たいていの場合、失敗を嫌がる特性は、その子を小さくまとめてしまいます。  VAMOSで算数を教えていても、公式など自分が解き方をわかっていたり、私が「誰でも解けて当たり前だよ」と言った問題については、女の子はすぐに手を動かします。 ところが、ちょっとでもファジーな部分があって解き方に迷ったり、私が「難しいぞ」と言っただけで、実際にはできる問題であっても、女の子の手は止まってしまいます。「やってみたけれど間違った」という結果をひどく恐れるからです。 こうした特性を看過していると、「チャレンジしないためにいつまで経ってもできない世界」が生まれてしまいます。幼い頃は優秀だった女の子が、あるときから頭打ちになってしまう原因がここにあります。    
(~中略~)
女の子を伸ばす上で、いかに 「失敗は悪いことではない」 と気づかせてあげるかが重要になってきます。トライ&エラーではなく「トライトライトライトライ&エラー」くらいの割合で、失敗の数を減らしながら、慎重に経験を積ませてあげましょう。

富永雄輔 『女の子の学力の伸ばし方』 ダイヤモンド社より

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